「ビタミンA」「ビタミンB」などいったいビタミンって何種類ある?

ビタミンA,ビタミンBなど日常よく聞く言葉「ビタミン」。皆さんはビタミンのことをどれくらいご存知でしょうか。ビタミンは人間の体の機能を正常に保つために欠くことのできないものです。ビタミン自体にはカロリーがなく、エネルギー源にはなりません。それでも、体の機能を維持することに大きく関わっている栄養素なのです。

まず人間の体について簡単に説明すると、体の皮膚や細胞、その材料となるのがたんぱく質です。たんぱく質をエネルギーや身体の構成分として利用するには、分解してエネルギーを取り出す必要があります。これを「代謝」と言います。この代謝を促進する役割をするのが「酵素」です。ほとんどのビタミンは、この酵素のうち体内で合成不可能な成分で、不足すると代謝が滞ってしまいます。

例えばランニングで長時間走るときは、脂肪を燃やしてエネルギーにする必要があります。脂肪はクエン酸回路と呼ばれる回路を通り、エネルギーに変わっていくのだが、ここで必要不可欠なのがビタミンなのです。これが少なくなってしまうと回路が正常に機能しなくなり、運動するのが厳しくなるのです。

ビタミンは13種類あり、水に溶けない脂溶性(ビタミンA、D、E、K)と、水に溶ける水溶性(ビタミンC、B郡)に大別されます。
水溶性ビタミンは、汗や尿などと一緒に体の外に排泄されやすい特性があるため、その結果として欠乏しやすいのですが、摂りすぎによる影響はさほど心配ありません。
一方、水に溶けない脂溶性ビタミンは、欠乏しにくいのですが、ビタミンAとDについては、過剰に摂取すると頭痛や吐き気などの過剰症の心配があります。

ビタミンは体内ではほとんど合成出来ないため、食べて補い続けるしかありません。日々野菜をしっかり摂っていないと、体をしっかりと保っていくのは難しいのです。